「FreeBSD 2.2.1-RELEASE インストールログ」
その4 FreeBSDインストール

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■インストールについて

インストール手順を簡単に説明します。ある程度は「FreeBSD徹底入門」に沿っていますので、それを読みつつ作業を行なうとよりわかりやすいかと思います。


■インストールが始まるまで

FreeBSD徹底入門」付属のFDDでブートしてください。「Kernel Configuration Menu」(カーネルコンフィグレーションメニュー)が表示されます。ここで[In Visual Mode]を選択し、ビジュアルメニューを起動します。

[Active Drivers]ウィンドウから[Network]を選んでEnterキーを押すと、接続可能なEtherNetカードのリストが表示されます。NE2000コンパチカードを示す[ed1](*)を選んでEnterキーを押し、ハードウェア情報の設定を行ないます。

(*)普通は[ed0]を選択するが、今回は[ed1]で行なった。以後すべての説明は[ed1]で行なう。

[Parameters for device ed]ウィンドウに現在の設定が表示されます。サーバーマシンのハードウェア設定に従って「[Port address]を"0x300"」「[IRQ Number]を"9"」にしてから、Qキーで設定を保存します。

残りのハードウェアは自動認識される(*)ので設定は必要ありません。Qキーでメニューを終了すると、ハードウェアの認識が開始されます。大量のメッセージが表示されますが、以下の点に注意しておく(*)とよいでしょう。

(*)「自動設定される」というよりは、「あらかじめハードウェア設定をデフォルト値になるように合わせてある」というのが正しい。

(*)Scroll Lockキーを押して、カーソル上を押すと「画面上に流れていってしまった表示」を再び見ることができる。再度Scroll Lockキーを押すと元に戻る。

ハードウェアの認識が終了すると、インストーラーが起動し、[English][Japanese]を選ぶメニューが表示されます。どちらを選んでもインストール内容は同じですが、あなたが日本人ならば[Japanese]を選択したほうがよいでしょう。


■インストーラーのメインメニュー

インストーラーのメインメニューが表示されます。

  1. 使用法
  2. 文書
  3. キーマップ
  4. オプション
  5. 初心者
  6. 高速
  7. カスタム
  8. Fixit
  9. アップグレード
  10. 設定
  11. 設定ロード
  12. 索引

106キーボードを使用している場合は、まず[3 キーマップ]を選択し、[Japanese 106]で106キーボードを選んでおきます。

続いて[5 初心者]でインストールのための設定を開始します。


■ハードディスク領域設定

「FDISKパーティションエディタ」の画面となり、各OSで使用している領域の一覧が表示されます。画面上部には接続されているHDDのリストが、中央には該当HDDの領域一覧が表示されます。今回は上部にIDE-HDDを示す[wd0]が選択され、中央には500MBのMS-DOSパーティションと、3.5GBの"unused"が表示されているはずです。"unused"を選び、"C"キーで3.5GBの領域をFreeBSD領域として作成してください。

続いて、「ブートマネージャー」の選択画面となります。ここでは、Windows95とFreeBSDのどちらを起動するかを選べるように"BootMgr"を選択してください。

続いて、「ラベルエディタ」の選択画面となります。FreeBSDパーティション(実際は「スライス」と呼びます)から小さいパーティションを作る設定を行ないます。ここでは、"A"を押して自動分割を行なってください。

以上の設定が終わると、インストールするファイルの選択画面となります。


■インストールファイルの選択その1

OS部としてインストールするファイルを選択します。さまざまな選択が可能ですが、ここでは[1 開発者]を選びます。

続いて、インストール元メディアの選択となります。[CD-ROM]を選んでください。

最後に、以上の設定でインストールを行なうかどうかを確認します。よければ[Yes]でインストールを開始してください。

スライス設定・パーティション設定・ファイルのコピーが行なわれ、基本部分のインストールが終了します。


■ネットワークインターフェースの設定

以後は周辺環境の設定となります。順番に進めてください

ネットワークインターフェースの設定画面となります。[ed1]を選択してください。

各パラメータの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、以下のように設定してください。


■Sambaの設定

Windowsとファイルの共有を行なうためのシステム「Samba」の設定画面となります。「Sambaを設定する必要がありますか?」と尋ねてくるので、[Yes]を選択してください。

どのサービスを提供するかを選択するメニューが表示されます。ここでは、[Homes][Printers][Export Paths]のすべてにチェックを入れてください。Sambaがインストールされ、詳細の設定となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、以下のように設定してください。

どのディレクトリを「Samba用公開ディレクトリとするか」の入力画面となります。ここで、以下のように操作してください。

続いて、「Samba用公開ディレクトリの公開名」の入力画面となります。ここでは、"samba"を入力してください。

続いて、「Samba用公開ディレクトリの説明」の入力画面となります。ここでは、"FreeBSD samba"を入力してください。

続いて、「このディレクトリを『読み込み専用』にするか」を尋ねる画面となります。ここでは、"No"を選び、読み書き可能とします。


■IPゲートウェイの設定

ルーターとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[Yes]を選択してください。


■anonymous FTPサーバーの設定

anonymous FTPサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。


■NFSサーバーの設定

NFSサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。


■NFSクライアントの設定

NFSクライアントとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。


■Webサーバーの設定

Webサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。apacheがインストールされ、詳細の設定となります。設定はごく多数ありますが、すべてデフォルトのままで[OK]を選択してください。


■コンソールの設定

コンソールの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[No]を選択してください。


■タイムゾーンの設定

タイムゾーンの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。

「内蔵クロックをUTCとするか」を選択する画面となります。ここでは、[No]を選択してください。

「地域」を選択する画面となります。ここでは、[アジア]→[日本]→[ほとんどの地域]を選択してください。


■マウスの設定

マウスの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。

「どのマウスを使用するか」を選択する画面となります。ここでは、[PS/2]を選択してください。


■パッケージの設定

追加パッケージをインストールするかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。

「どのパッケージをインストールするか」を選択する画面となります。ここでは、以下を選んでください。


■ユーザーとグループの設定

ユーザーとグループを追加するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。「どの作業を行なうか」を選択する画面となります。

まず、グループを追加します。[Add Group]を選び、以下のように設定してください。

続いて、ユーザーを追加します。[Add User]を選び、FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて以下のように設定してください。


■rootパスワードの設定

管理者である「root」のパスワードを設定するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。

パスワードの入力画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、"RootPass"を入力してください。


■レジストレーション

FreeBSDユーザーとして、ユーザー登録を行なうかどうかを選択する画面となります。ここでは、[No]を選択しておき、必要ならあとでhttp://www.freebsd.org/register.htmlから登録しましょう。


■総合設定メニューへ

総合設定メニューで周辺環境の再設定を行なうか、メインメニューへ戻ってインストールを終了するかどうかをを選択する画面となります。今までの設定で間違えたところがあれば[Yes]を、インストールを終了するなら[No]を選択します。ここでは、[No]を選択します。


■再起動

メインメニューへ戻ります。ブートフロッピーを抜き、[導入終了]を選んでください。いよいよFreeBSDが起動します。


メールはこちらへ...[後藤浩昭 / Hiroaki Goto / GORRY / gorry@shonan.ne.jp]

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