「その3 クライアントマシンの設定」
「その5 FreeBSDネットワークテスト」
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「日記」
インストール手順を簡単に説明します。ある程度は「FreeBSD徹底入門」に沿っていますので、それを読みつつ作業を行なうとよりわかりやすいかと思います。
「FreeBSD徹底入門」付属のFDDでブートしてください。「Kernel Configuration Menu」(カーネルコンフィグレーションメニュー)が表示されます。ここで[In Visual Mode]を選択し、ビジュアルメニューを起動します。
[Active Drivers]ウィンドウから[Network]を選んでEnterキーを押すと、接続可能なEtherNetカードのリストが表示されます。NE2000コンパチカードを示す[ed1](*)を選んでEnterキーを押し、ハードウェア情報の設定を行ないます。
(*)普通は[ed0]を選択するが、今回は[ed1]で行なった。以後すべての説明は[ed1]で行なう。
[Parameters for device ed]ウィンドウに現在の設定が表示されます。サーバーマシンのハードウェア設定に従って「[Port address]を"0x300"」「[IRQ Number]を"9"」にしてから、Qキーで設定を保存します。
残りのハードウェアは自動認識される(*)ので設定は必要ありません。Qキーでメニューを終了すると、ハードウェアの認識が開始されます。大量のメッセージが表示されますが、以下の点に注意しておく(*)とよいでしょう。
(*)「自動設定される」というよりは、「あらかじめハードウェア設定をデフォルト値になるように合わせてある」というのが正しい。
(*)Scroll Lockキーを押して、カーソル上を押すと「画面上に流れていってしまった表示」を再び見ることができる。再度Scroll Lockキーを押すと元に戻る。
- "vga0 ...[中略]... int a irq 10 ..."の表示。ビデオカードがIRQ=10で認識されたことを示す。
- "ahc0
... int a irq 11 ..."の表示。SCSIカードがIRQ=11で認識されたことを示す。 - "(ahc0:?:0): "...""の表示。SCSIデバイス上のハードウェアが認識されたことを示す。
- "cd0(ahc0:?:0): CD-ROM cd present ..."の表示。SCSIデバイス上のCD-ROMドライブが認識されたことを示す。
- "ed1 at 0x300-0x31f irq 9 on isa"の表示。EtherNetカードがPORT=0x300,IRQ=9で認識されたことを示す。
- "wd0: ???MB ( ??? sectors ) ... "の表示。IDEハードディスクが認識されたことを示す。
ハードウェアの認識が終了すると、インストーラーが起動し、[English][Japanese]を選ぶメニューが表示されます。どちらを選んでもインストール内容は同じですが、あなたが日本人ならば[Japanese]を選択したほうがよいでしょう。
インストーラーのメインメニューが表示されます。
- 使用法
- 文書
- キーマップ
- オプション
- 初心者
- 高速
- カスタム
- Fixit
- アップグレード
- 設定
- 設定ロード
- 索引
106キーボードを使用している場合は、まず[3 キーマップ]を選択し、[Japanese 106]で106キーボードを選んでおきます。
続いて[5 初心者]でインストールのための設定を開始します。
「FDISKパーティションエディタ」の画面となり、各OSで使用している領域の一覧が表示されます。画面上部には接続されているHDDのリストが、中央には該当HDDの領域一覧が表示されます。今回は上部にIDE-HDDを示す[wd0]が選択され、中央には500MBのMS-DOSパーティションと、3.5GBの"unused"が表示されているはずです。"unused"を選び、"C"キーで3.5GBの領域をFreeBSD領域として作成してください。
続いて、「ブートマネージャー」の選択画面となります。ここでは、Windows95とFreeBSDのどちらを起動するかを選べるように"BootMgr"を選択してください。
続いて、「ラベルエディタ」の選択画面となります。FreeBSDパーティション(実際は「スライス」と呼びます)から小さいパーティションを作る設定を行ないます。ここでは、"A"を押して自動分割を行なってください。
以上の設定が終わると、インストールするファイルの選択画面となります。
OS部としてインストールするファイルを選択します。さまざまな選択が可能ですが、ここでは[1 開発者]を選びます。
続いて、インストール元メディアの選択となります。[CD-ROM]を選んでください。
最後に、以上の設定でインストールを行なうかどうかを確認します。よければ[Yes]でインストールを開始してください。
スライス設定・パーティション設定・ファイルのコピーが行なわれ、基本部分のインストールが終了します。
以後は周辺環境の設定となります。順番に進めてください
ネットワークインターフェースの設定画面となります。[ed1]を選択してください。
各パラメータの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、以下のように設定してください。
- ホスト名:"home.gorry.local"
- ドメイン名:"gorry.local" (ホスト名の入力時に自動入力されます)
- ゲートウェイ:なし
- ネームサーバ:なし
- IPアドレス:"192.168.1.1"
- ネットマスク:"255.255.255.0"
Windowsとファイルの共有を行なうためのシステム「Samba」の設定画面となります。「Sambaを設定する必要がありますか?」と尋ねてくるので、[Yes]を選択してください。
どのサービスを提供するかを選択するメニューが表示されます。ここでは、[Homes][Printers][Export Paths]のすべてにチェックを入れてください。Sambaがインストールされ、詳細の設定となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、以下のように設定してください。
どのディレクトリを「Samba用公開ディレクトリとするか」の入力画面となります。ここで、以下のように操作してください。
- Alt+F4を押し、シェル画面に移行してください。
- "mkdir /usr/samba"と入力し、ディレクトリを作成してください。
- "chmod 777 /usr/samba"と入力し、ディレクトリの読み書き制御をパブリック(誰でも読み書きができる)にしてください。
- Alt+F1を押し、インストーラー画面に移行してください。
- "/usr/samba/"と入力して、"/usr/samba/"をSamba用公開ディレクトリとしてください。
続いて、「Samba用公開ディレクトリの公開名」の入力画面となります。ここでは、"samba"を入力してください。
続いて、「Samba用公開ディレクトリの説明」の入力画面となります。ここでは、"FreeBSD samba"を入力してください。
続いて、「このディレクトリを『読み込み専用』にするか」を尋ねる画面となります。ここでは、"No"を選び、読み書き可能とします。
ルーターとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[Yes]を選択してください。
anonymous FTPサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。
NFSサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。
NFSクライアントとして使用するかどうかの設定画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、[No]を選択してください。
Webサーバーとして使用するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。apacheがインストールされ、詳細の設定となります。設定はごく多数ありますが、すべてデフォルトのままで[OK]を選択してください。
コンソールの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[No]を選択してください。
タイムゾーンの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。
「内蔵クロックをUTCとするか」を選択する画面となります。ここでは、[No]を選択してください。
「地域」を選択する画面となります。ここでは、[アジア]→[日本]→[ほとんどの地域]を選択してください。
マウスの設定を行なうかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。
「どのマウスを使用するか」を選択する画面となります。ここでは、[PS/2]を選択してください。
追加パッケージをインストールするかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。
「どのパッケージをインストールするか」を選択する画面となります。ここでは、以下を選んでください。
- jp-awk・jp-sed・jp-perl。awk・sed・perlの日本語版です。いずれもスクリプト処理に多用されます。wwwでcgiを使うなら、かなりの頻度で使用されます。
ユーザーとグループを追加するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。「どの作業を行なうか」を選択する画面となります。
まず、グループを追加します。[Add Group]を選び、以下のように設定してください。
- グループ名:"users"
- GID:変更しない
- グループメンバー:なし
続いて、ユーザーを追加します。[Add User]を選び、FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて以下のように設定してください。
- ログインID:"gorry"
- UID:変更しない
- グループ:何も入れない("gorry"に設定される)
- パスワード:"testpass"
- フルネーム:"Hiroaki Goto"
- メンバーグループ:"wheel,users"
- ホームディレクトリ:何も入れない("/usr/home/gorry"に設定される)
- ログインシェル:"/bin/csh"
管理者である「root」のパスワードを設定するかどうかの設定画面となります。ここでは、[Yes]を選択してください。
パスワードの入力画面となります。FreeBSDサーバーマシンの設定に基づいて、"RootPass"を入力してください。
FreeBSDユーザーとして、ユーザー登録を行なうかどうかを選択する画面となります。ここでは、[No]を選択しておき、必要ならあとでhttp://www.freebsd.org/register.htmlから登録しましょう。
総合設定メニューで周辺環境の再設定を行なうか、メインメニューへ戻ってインストールを終了するかどうかをを選択する画面となります。今までの設定で間違えたところがあれば[Yes]を、インストールを終了するなら[No]を選択します。ここでは、[No]を選択します。
メインメニューへ戻ります。ブートフロッピーを抜き、[導入終了]を選んでください。いよいよFreeBSDが起動します。
メールはこちらへ...[後藤浩昭 / Hiroaki Goto / GORRY / gorry@shonan.ne.jp]
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